406. 糖質制限への道(6) 2015.11.18
茨城県のM様 ランチの会の皆さま 千葉県の米翁です。
Mさんのメール詩(詩)になっていて、いつも楽しく読んでいます。
私もMさんのように軽いタッチで文章を書けたら、もっとみんなに
楽しく読んでもらえるのになー・・・・て考えています。
メールにあった大根は100g当たり2.4gの糖分ですから糖質制限食ではOKですよ。私もいつも大根をおろしてそのピリッとを楽しんでいます。
現代人は炭水化物中毒になっているといわれています。果物も菓子もパンも甘いモノ、甘いモノと消費者のニーズに応えるべくどんどん甘さが進化し、逆に人の舌の味センサーは鈍化してきていますね。
糖質制限食も慣れてくれば、舌の味の感覚が鋭敏になって自然の味がおいしく感じられ、体が軽く、なにか本当に体から毒素が抜けたような体全体が爽やかに感じるようになりましたよ。
腹回り、腰回りから余計なのがはぎ取られ、キュッと下腹部が引き締まった感じです。さて、前回は軽い糖質制限でも血液をさらさらにして、免疫力が向上する可能性を述べました。
主食を無くすのが一番いいのですが、一食ずつできるところから抜いていくのが長続きすることに繋がりますが一大決心が要りますね。
一番いいのはがんが増殖する真夜中に血中のブドウ糖が少なくなるように夕食から糖分を少なくするか、無くするのがいいと思います。
小生は3食「主食無し」を5か月前から始めました。特に平日は夕食抜きの朝昼の2食ですが、74歳になりましたが元気に夜9時まで仕事をしています。
1日の糖分40g以下にして、中鎖脂肪酸を(MCTオイルなら1日70g)を摂取して、ケトン体を大量に産生して、がん細胞を死滅させれば一番いいのですが、結構糖質20gを維持するのは食の楽しみがなくなり、今の段階では3か月の実験で終了させました。
何でも食べられる健常人ならいいですが、制約の多い食事療法との両立が難しいです。 これからも、主食無しの、特に平日は夕食抜きの2食体制で、MCTオイル1日70g(ココナツオイル換算約130g)でエネルギーを補充しながら、がんとの共存をめざしていきますので 乞うご期待。余命半年の宣告を受けたら迷わず、1日糖質20g体制に即入る予定ですので一応今回はその予行演習みたいなものでした。
もう一つのニンジンジュース1日3リットルの選択肢での崖っぷちからの生還は今の所ちょっと脇に置いておきます。皆様も崖っぷちの事態にならないように日々情報の交換と研究に抜けがないようにして、免疫力を自然治癒力を落とさないようにお互いに協力していきましょう)
さて、今日の本題に入ります。今日のテーマは魚油のDHA/EPAです。DHA/EPAといえば血液さらさらとがん細胞の増殖を抑制する事位にしか捉えていませんでしたが、どうしてどうしてその抗がん作用は強力です。 結果的に免疫力を高めます。
ω3(リノール酸)とω6(αリノレン酸)は人間を含む動物の体内では
合成できません。ω3とω6は食物として体外から摂らなければ生存できませんのでこれらを必須脂肪酸といいます。
ω6系脂肪酸はリノール酸からガンマリノレン酸 アラキドン酸のように代謝されていきからアラキドン酸
からブロスタグランジンE2(PGE2)等が合成されます。PGE2等は炎症や細胞のがん化を促進したり、がん細胞の増殖を速める作用があるのですが、体のいろいろな生理作用に必要ですから、食物からリノール酸を摂取しなければ生存できません。
一方ω3系のα-リノレン酸-->EPA-->DHAと代謝されていきます。
これらは炎症を抑え、血栓の形成や動脈硬化やがん細胞の発育を抑える働きがあります。
ですからω3/ω6の比を上げると炎症を抑える即、がんの発生、増殖、転移を起こしにくくする働きが強くなります。
(今回はここまでにします。仕事の時間に食い込んでしまいました。つづく)
参考文献福田一典医師著「自分できるがん再発予防法」
2015.11.22
ランチの会のみなさん 千葉県の米翁です。
11月18日の免疫力強化法 (その2)の続きです。
前回はω3/ω6の比を上げると即ち魚油のDHA/EPAをたくさん摂るとがん細胞の増殖を抑え、転移をしにくくするという話までしました。 それではどれだけ摂ればいいかの量の問題がありますね。GTクリニックの福田一典医師によると、日米欧の大学を中心にした臨床
試験や疫学的な調査の多くのエビデンス(科学的根拠)によるとがんに対しては1日2000㎎~4000㎎(4g)が、有効だということです。
通常のサプリメントですと1日最大300㎎が普通で、国の摂取基準ですが、これは健康な人の健康維持のための指標にしか過ぎないようです。
因みに私は福田医師の指導の下1日3gを目標に食しています。
食材はといいますと、イワシ、サンマ、サバ、サケ、ぶりの煮魚又は缶詰一缶又はマグロの切り落としまたは中トロを4,5切れを日替わりです。
焼き魚は食さない方がよさそうです。焼きサンマが食べれないのはちょっと悲しいので、サンマだけは焼き魚ですが焦げの部分は取り除いてダイコンおろしを、たっぷりと摂ります。
これで3~4g摂れそうです。魚を摂れない日はドクターサプリメントのDHA/EPAを3000㎎摂ります。これで同時に鶏卵2個合わせて動物性たんぱく質を40~50g食せることになりますし、これで免疫細胞や酵素を元気にすることになります。
ゲルソン療法ですと卵の数とか、魚類も種類と数に制限があるようなので体調に合わせてできるだけ自然の食材からDHA/EPAを摂られたらいいと思いますし、足りなければサプリメントで補うことも必要かもしれません。
もう一度魚油の効果については確認しますと、前立腺がん、乳がん、大腸がんなどで複数の大規模な疫学研究でその進行、転移、死亡率の著しい低下が示されています。詳しくは前回紹介の本のP94からの第6章をお読みください。
ランチの会のみなさま 千葉県の米翁宙悠です。
前回の魚油のDHA/EPAの効能の追加です。
「生きがい療法」で有名な岡山県倉敷の伊丹仁朗先生の著書「絶対
あきらめないガン治療・30の可能性」からです。
この本からいろいろと貴重な情報を得ています。後でまた別件で、
紹介しますが、この本を紹介してくれた倉敷市の谷垣さんにはとても感謝しています。P218に書いてある「ガン悪液質対策」を参照しました。
がん細胞は後ほど述べる悪液質と呼ばれる毒素を出して免疫細胞を不活発にし、周りの正常細胞を破壊して増殖していきます。
この悪質液が増えれば自然治癒力がどんどん低下します。
三重大の研究によれば、そのレベルがABCD四段階で判別可能で
悪液質が強いCDレベルの人は治療効果が極端に悪くなるようです。
その判定方法は簡単で、血液アルブミンが3.7未満かつCRPが
5.0を超える場合はDレベル、CRPのみ異常の場合はCレベルとなるとのこと。
その対策としては、魚油のEPAを1日2gを続けると改善に向かうという事なので分かりやすいですよね。。
要は普段から魚油を2から3gの補充を怠らないようにしていれば、末期にはならない可能性が大といえることでしょうか。一方世界的には進行がんに対しては3~6gが必要との研究報告が多いとのことです。
用語の解説です。
CRP(炎症が起きると速やかに血液中に現れるC反応性たんぱく)
病気の進行度、重症度、経過、予後などを知るための指標