402.糖質制限への道(その2)   2013.6.07

 

ランチの会の皆様

 前にお約束した中鎖ケトン食については私がメールするよりインターネットで「がんの中鎖脂肪ケトン食」で検索すると14ページの要約版が得られますのでそれを参考にしてみてください。

 代替療法での「がんとの闘い」方は、いくつかの基本をベースにいろいろな組み合わせがあり、迷わない人のほうが少ないですよね。

 私も試行錯誤して1年ようやく落ちついて自分なりの手法をかため始めたところです。でも、これからも微調整や方針変更、追加はあると思いますどのような病変がおこるか、新たながんが発生するかわからないからです。

 ですから、本や雑誌からの情報はランク付して本棚に並べ、メールでの「体験談や療法の紹介」はまとめて専用のホルダーに集めておいて時に応じて読み返すと、新たな気づきやヒントを得ることができます。その手法が自分に合うか合わないかはわたしの場合は、経済性と自分の肌に合うかの好みと直感で選択しているみたいです。それでも情報は大切にいつでも取り出せるようにしています。私の基本は昨年の6月に前立腺がんを宣告された翌日から始まった今から思えば糖質制限食でした。そのメニューは以下のとおりで間食はありません。

朝 人参ジュース500cc+野菜盛り合わせ500g+亜麻仁油15g

昼 野菜ジュース500cc+野菜盛り合わせ500g+玄米ご飯200g

夕 豆腐1丁、納豆、 野菜盛り合わせ200g+亜麻仁油10g 

 この食事を3か月続けてPSAマーカーは32から正常値以下の1.42まで落ちましたが、星野ゲルソン療法とはいえない極端な食事で、4か月で12Kg体重が落ち体調をくずし、9月から済陽式に変更、卵、鶏肉(むね、ささみ) 、白身魚を取り入れました。

 それでも、マーカーは下がり続け年明けから0.008以下の計測不可の値が続いています。 昨年8月からホルモン療法を併用していますが、いまでも糖質は昼食のみです。昼に摂取した糖質がブドウ糖として血流にあるのはせいぜい半日ですからがんが増殖する時間帯にはブドウ糖はかなり少ないはずです。

 そしてその当時からビタミンCを1日3gから6g摂取していました。これはどう言う事かというと、ビタミンC点滴療法と比べればずっと少ない量ですが、ブドウ糖とビタミンC(アスコルビン酸)の分子構造が単純で、よく似ているため、癌細胞がビタミンCが取り込みやすいのを利用した療法で、癌細胞に取り込まれたビタミンCは過酸化水素に変わりがんを破壊します。そのため、夕方から寝る前に多めにビタミンCを摂取してきました。癌は正常細胞の6倍のブドウ糖を取り込みます。血中にブドウ糖を少なくしておけばより多くビタミンCを取り込むだろうと、シナリオを描きました。ある医師の本には10gから12gは摂りなさいと書いてあるのもあります。

 今年に入って、ビタミンA(レチノール)1mgから上限近くの3mg/日を食材と天然ビタミン剤から摂っています。(鶏のレバー20gで3mg)αβプロテンは6mgから15mg摂取し、これは必要に応じてレチノールに変換されます。 

 これは分化が未熟な癌細胞の核の中にレチノールが入り癌のDNAを修復し、分化を促進して正常細胞へと導く分化誘導療法(白血病にすでに確立された療法)を参考にしています。近々、ホルモン療法を一旦中止し、待機・観察療法に移行することを主治医にお願いし、了解をとったのでなんとしてもホルモン療法に戻りたくないとの一念と他のがんの予防も兼ねてがんが退縮しているこの1,2年が勝負の節かなとあまり深刻にならずチャレンジしています。ということで、糖質40g/日以下(もっと厳しく20g以下)の中鎖脂肪ケトン食はケトンの数値の計測も含めて専門医の指導に従う必要があり素人療法は無理と思われるので、知識として留めることにしました。ただ、市販の中鎖脂肪オイルの「MCTオイル」又は「マクトンオイル」を夕方15g(135Kcal)、摂取し、仕事が終わる8時ごろ同じく15g摂取すると夕食を軽めで就寝できるので便利です。

 

 401.糖質制限への道(その3)へ