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   2.私の食事療法の変遷(まとめ)

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     以下私の前立腺がんが告知された2012年6月からの食事療法の変遷を簡潔にまとめました。

 

☆ 2012年6月~2012年8月   

PSAマーカー29.9,生検によりグリソンスコア8の悪性度の高い前立腺がんと判明、前立腺外に浸潤の一歩手前の状態と告知される。骨転移なしに一安心。 CT画面にがんの輪郭が確認される。

 

2013年8月まで星野・ゲルソンそして次のステップの済陽式も含め1年3か月は修行僧の如く食事療法をかたくなに守る。

ホルモン療法(リュープリンとビカルダミド)と相まって3か月でPSAは1.4に下がる。(PSA値は4以下が正常値、4~10がグレーゾーン)

 

☆ 2012年9月~2015年8月

 済陽式食事療法に変更。ホルモン療法開始後8ヶ月目でPSAが0.008未満検知不能のレベルまで下がり、その後もそのレベルが続いたので、1年後の2013年6月より糖質150g/日(普通の人の1日の食事の半分の糖質量)の超軽い糖質制限とは言えない糖質制限を取り入れる。

 

同時にビカルタミド錠の服用停止で副腎から出る男性ホルモンを解放すると、マーカー値は0.04~0.06程度に上昇した。しかし、その範囲で3年間安定が続く。

 

  男性ホルモンの分泌を止めるホルモン療法をすると、体の女性化が起こるいう。すなわち乳房のふくらみの増加、体の各所に脂肪がついて太りがちる、体のほてりにたえられない、その他個人によってその現れ方はいろいろるらしいが、幸い私の場合にはどの症状も現れず、ただ足の筋肉が弱ってくるが速い気がするぐらいで、それもよく歩くことで鍛えている。

 

☆ 2015年9月~2016年7月    

 2015年6月ホルモン療法を休止。(待機療法という)。その為、PSAは0.05から2016年4月には1.17まで23倍に急上昇。食事の内容がかなり緩くなり過ぎていたこともあり、一気にがん細胞の活動が活発になっことを確認。 

 COX2阻害剤の服用の再開により、最終的にPSAが0.4に下がり、さら2016年5月にホルモン療法を1年間限定で再開 (1年後に休止予定。

間欠療法)することにより、下に述べるケトン体体質と超高濃度ビタミンC点滴と相まって、マーカー値は0.05前後に落ち着いた。

がん細胞の死滅に向けた実験の締めくくりを開始したがうまくいくかどうかの自信はない。。

 

 2016年5月にMRI画像検査をおこなったが、複数のどの画像にも、がん映像確認できなかった。4年前にはCT画像にはっきりと映つていたのにMRIでも写らないのは、かなりがん細胞が小さくなっているのかもしれない。

 PSAの値から、がん細胞は前立腺を切り開いて見ても肉眼では見えず顕微鏡確認できるくらいの微小で、微量だとの事。ただ、がん細胞の増殖の程度目に見えなくとも、前立腺の場合、活動が活発になると敏感にPSAマーカー値に反映するという。故に油断はできない。

 

  ただ小さくなって冬眠(不活発)状態であるだけで、死滅したわけではない。 ホルモン療法だけでは兄の様にいつかは全身転移が起こる可能性大きい。厳格なゲルソン食事療法を徹底し貫く自信もない(注1)。

 

 2015年9月より3食とも主食抜きの糖分1日30~40gのケトン体食事済陽式食事療法に取り入れる。

  ケトン体は通常人の200倍の700~1400μmol/Lを日常的に検出中。

  ケトン体体質、ケトン生活を実感。

  ご飯、パン、そば、うどんはもちろんジャガイモ、サツマイモ等の糖分多い根菜類、にんじんジュースの摂取を全面休止(注2)。

 

  (注1,注2のいきさつ・理由はゲルソン食事法とケトン体食事法融合は可能かに述べています。

 

 ビタミンC (アスコルビン酸原末) を20g/日摂取。合間に米国産V.C1g錠剤を1錠ずつ計5g飲む。1日合計25gのビタミンCを経口摂取。  

2016年5月に水上治医師の指導で、超高濃度ビタミンC点滴を開始。

 これについては6.市ヶ谷にあるKクリニックのO.M医師との出会い」述べています。

 

☆2016年8月~

 血液検査でたんぱく質および脂質のそれぞれの分画検査により、少なくない成分で正常値範囲の逸脱が見られたので、原因の確認ため、30g以下の糖質制限を80~100gに増やし、常時行わるいる思われる糖新生を回避することにした 

  この辺のいきさつは「5.糖質制限食と代謝障害の可能性について(注意の提起)」に述べています。