(6)珪素の力

 以下の3冊の書籍と私の経験からこの章を書き進めていきたいと思います。

①難病を克服する珪素の力 伊藤實喜、菅野光男 両医学博士共著 ㈱ビオ・マガジン刊

②再生医療を変革する珪素の力 細井睦敬医学博士著 コスモ21刊

③生命の泉「ケイ酸」(SiO₂)の臨床研究 ゲハルト・ライボルト博士著 

  珪素は栄養素としては一般にはあまりなじみのないものです。しかし、私たちの体のすべての部位に重要な働きをもって存在している物質です。この物質を摂取したからと言ってすぐに病気が良くなるというものではないですが、これが不足すると体の不調の原因となり、また血管の柔軟性が無くなり、腸内の悪玉菌が増えるともいわれています。そして様々ながんを含めた成人病の原因にも大いに関わってきます。

 

 私の知る限り珪素の体への取り入れ方法は次の三つの方法で可能です。

 

①食物からの摂取(野菜、玄米、食物繊維、ワカメやコンブやヒジキ等の海藻類)

②珪藻土(ケイ素,シリシア) から取れるゲル状のケイ酸(SiO₂)としてのサプリ。

③水溶性珪素 (水晶を二千度に加熱して気化後にイオン化させた水溶液のサプリ)

 

 は①と②は10年ほど前から意識して摂ってきました。そして、③については1か月程前(2016.11上旬)からアマゾンから取り寄せて積極的にコーヒーやスープや野菜ジュースに入れて飲んでいます。効果としては爪の伸びが速くなり、艶も出て、肌のつやつやと共に体調にいい影響が出ているようです。がんへの影響は未だ、わかりませんが、悪いことはないと思います。

 後ほど詳しく書きますが、珪素は人間の生命力と免疫力を高めることに関して地味ですが、底力のある自然の素材と言えそうです。さらに珪素はマイナスに帯電しているので、プラスに帯電しているヒ素や鉛、水銀、アルミニウムなどの重金属を引き寄せて吸着し、排泄することのできるデトックス(排毒)作用を持つ優れた物質でもあるとのことです。

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 この珪素の排毒作用から始まる健康回復への道の第一歩として、10万㎞と言わる血管の95%を占める毛細血管の健康こそが大切な事を、上記③の書籍を参考に述べてみたいと思います。

【1】珪素はデトックス作用によって血管内の様々な重金属、酸化コレステロール、糖化タンパクAGE、その他信じられない異様なガラクタ様物質が血管内をただよっていますが、これらのものを時間をかけて排除し、詰まった毛細血管を通らせ、時によってはバイパス血管を伸ばす重要な役割の一部を担っています。

【2】少食・・・糖分を摂り過ぎない(現在の60%の割合の炭水化物の割合を30%ぐらいに半減することを勧めています)

【3】酸素(有酸素運動でミトコンドリアを増やす。深呼吸、各種の呼吸法も有効)

【4】笑い(楽しい人生、NK免疫細胞を増やす。交感神経と副交感神経のバランスを回復)

【5】体温の36.5度以上の保持(体を温めて一酸化窒素NO、ヒートショックタンパクHSPを増やす。  【6】純粋な水(不純物を含まない浄化水)

 以上を行なうことによって体の隅々まで栄養と酸素を届け、老廃物を回収して排泄、この循環が滞りなくスムーズに行われていけば、ゲルソン博士のいう「がん」は栄養障害であり代謝障害の結果であるとのことであるので、がん対策の第一歩であると私は思います。

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 体に良いと言われるものはできるだけ自然の素材から摂取したいものですが、ケイ素はケイ酸の化合物の形で植物に取り入れられており、その量も多くはなく、腸からの吸収率もそんなに良くありません。というのはケイ酸は皮や、種や細胞壁に多く蓄えられていて私たちの消化液ではほんのわずかしか消化吸収ができないのです。さらに昔みたいに野菜や根菜類のごった煮をつぎ足しながら何日も何日もグズグズ煮込んでいくという食生活からは遠く離れてしまっています。皮や種を含んで長時間煮込んでいけば、ケイ素は煮汁の中に溶け込んできますので、こういう食生活をしている人々には珪素不足はないと思いますが、今の平均的な都会人の食生活では無理でしょうね。

 

 

 この珪素の由来ですが、地球が46億年前に今の大きさに集約的に成長し、8億年をかけてようやくたんぱく質のひもの出現を許す環境になりました。さらに6億年の後に初めて光合成を行なう生物が誕生し、その生物の名前はシアノバクテリア(珪藻)といい、ほかに食べる有機物が何もない海中で(海中とはいえ今の海とは全く趣の違うケイ酸のスープ状の状態ともいわれています)海底地表の岩石中に無尽蔵にある無機珪素を食料にして成長し、繁殖し壊死の繰り返しの数億年の年月の経過とともに壊死した珪藻の蓄積による膨大な珪土層が堆積していったと考えられています。この層の珪土層が地殻変動によって地上にも露出し、また、火山活動により火山灰が堆積し(火山灰の97%は珪素です)、その後に植物にそして動物の重要成分として取り入れられていったのです。

 

 なぜ私がこんなことを書いているかというと、このシアノバクテリアと嫌気性の古細菌の闘いの片隅で古細菌に潜り込んで共生関係になった原型が私たちの体の細胞の中で体のエネルギーを生産してくれているミトコンドリアの原型だからです。そして、植物にも動物にもその生存を確かにするべき部位、又は臓器にはこの珪素がしっかりと存在し、生命の維持を司っているのです。珪素は酸化しませんし、珪素水の中にくぎを半年沈めても釘は錆びません。このような物質を生命体の中に取り入れたという事は生命体の進化を可能ならしめた要因の一つだと私は思います。

 地球の表面の岩石圏においては、ケイ素は酸素に次いで多い元素です。その酸素はその当時からほとんどSiO₂のケイ酸の形で地殻の岩石や火山灰地に存在しています。

 この珪素が健康を維持するために又は回復するために非常に有効な元素であることがこの20年日本では一般的に認識されてきました。

 

 一番最初に記した書籍からその効用を述べます。

 

<③生命の泉「ケイ酸」(SiO₂)の臨床研究> より引用

 ①結合組織の形成を助け、組織の補強および機能を活性化する

 ②細胞の物質代謝と細胞分裂の促進

 ③血管と肺組織の弾力性の維持

 ④毛髪や爪の発育および皮膚組織の活性化

 ⑤骨や歯のカルシュウム成分の不足を補う

 ⑥自己免疫力と免疫細胞の活性化

 

<②再生医療を変革する珪素の力> より引用

 フランスのルイ・パスツール博士は「珪素は治療の世界で大きな役割を果たすことができる」と述べています。ドイツのノーベル章受賞のアドルフ・ぶーテナント博士は「珪素は今日も太古の昔も生命の発生に決定的に関わり、生命維持に必要不可欠なものである」と述べています。珪素の研究はドイツやイギリス、フランス、アメリカなど世界中の化学者や医学者が行っており立証された働きは多岐にわたっています。

 ◎がんに対する抵抗力を強化する

 ◎自己免疫力と免疫細胞の活性化

 ◎体の酸化を防止し早期の老化を防ぐ

 ◎血管を柔軟にかつ丈夫にする。

 ◎冠動脈疾患を抑制する。

 ◎肺組織の粘膜の弾力性を復元し気管支炎を抑える

 ◎腸内環境を整え長官の炎症を抑える。

 ◎毛髪や爪の発育と皮膚細胞の活性化

 ◎骨の組織を丈夫にして関節の動きを滑らかにする。

 ◎骨や歯のカルシュウム不足を補う

 ◎カルシュウム、コラーゲン、グルコサミンを沈着させる

 ◎女性に多い骨粗しょう症を予防する

 ◎アルツハイマー病の予防と治療

 ◎認知症のリスクを減らす。

   以下略