(2) 免疫力をいかに上げるか、上げられるか。
免疫力を考えた時、白血球の数ができれば6000~7500位あり、リンパ球が35%、数にして約2400位あれば(がんと闘うためには1500以上は欲しいと言われ言います)、後はT細胞やB細胞、NK細胞の活性度を上げることに力を注ぐか、逆に下げないような生活習慣、食習慣に気を配ればいいわけですけど、免役細胞は20歳前後をピークにして、後は加齢とともに下り坂を転げるように下降すると言われています。
一方、医療書によると若い頃に免疫を担当するのは、人類の進化の過程で得た新しい免疫システムであるT細胞と進化したB細胞です。胸の中央にある胸腺と呼ばれている器官で免疫の司令塔であるT細胞が教育され、強い戦士に訓練されその5%程が合格して全身に出陣していきます。残りは排除されます。敵と味方を区別する高い認識能力や高い戦闘能力を持ちマクロファージから抗原(敵)の提示を受け敵を攻撃する司令官としての役割を発揮するT細胞、指令を受け抗体を作り戦いに挑むB細胞も頼もしい限りですが、胸腺が20歳を過ぎて加齢とともに老化し、T細胞、B細胞共に数もその戦闘能力も低下していきます。40歳代で胸腺の能力は20歳代の十分の一になってしまい、私のような70歳台になるとほとんど脂肪の塊になってしまうようです。
脂肪の塊になってしまっては遅いですが、70歳台でも脳の中心部にあるメラトニンを分泌する松果体が多少でも残っていれば、外部からメラトニンを摂取することにより松果体と胸腺を元気にさせることが実験で確かめられているのであきらめる必要はありません。また、ビタミンCが欠乏するとT細胞が減ることも実験で確かめられています。
話は元に戻して、歳と共に衰えた新しい免疫システムに代わって進化の過程で初期に構築された古い免疫細胞が活発になってくるということです。
それはNK細胞、胸腺外分化T細胞、初期のB細胞です。腸管、皮膚、肝臓、扁桃腺、乳腺など体内いたるところで体内監視するシステムです。 体内で異常化した細胞を排除したり、歳を取ることによる酸化老廃物による不都合を排除するシステムが活発になってきて、減少する新しい免疫システムと補い合いながら体を守っているという風に安保教授は著書の中で述べています。
ですから熟年、老年では交感神経優位の生活から副交感神経の優位な生活に帰ることが、老年の免疫システムを活発にする方法のひとつだということです。
免疫力を上げるための方策については人それぞれ大切にしていることがあると思いますが、私、米翁宙悠が実践していることをここでは簡単に具体的に述べて詳しくは章を改めて詳しく解説していきたいと思います。
大切にしているものの順番に書き出していきます。
① 豆腐、豆乳、納豆、おからの植物性たんぱく質と煮魚、刺身、卵、
ささみ、鶏の胸肉の動物性たんぱく質の量とバランス
・・・免疫細胞を構成するたんぱく質の確保
② 睡眠と昼寝を含めたリラックス時間を大切に。そして里山の散策、
近くの露天風呂でのんびり日光浴を楽しむ。家族との会話に笑い
を多用、ネガティブな考えをしない。 ・・・免疫細胞の活性化
③ メラトニンとビタミンCと水素の「力」を最大限に活用。
・・免疫細胞の数を増やす。
④ 「低線量放射線ホルミシス療法・ラドンミスト吸引・免疫力強化。
これについては次の11番目の章で詳しく経験も含めて説明して
います。
⑤ 魚油のDHA/EPAを1日にサプリで2g、刺身又は煮魚で3g以上
摂取する。がんの進行、転移を予防し死亡率を著しく低下させる。
⑥ たくさんの健康啓発書でいわれている体を温める、逆に言うと
冷やさない、朝の体温を36.5~37度をキープするような
食生活を心がけること。
そして私の場合は朝の起き掛けと就寝前に三井式温熱器で30分
ずつ体を温めること。
ラドン浴を兼ねた高温多湿の岩盤温泉を週2~3回で自己免疫力
の強化を図っています。
(三井式温熱器は3年以上使用の結果使用壊れてしまった)
スーパーサーミアで直接がん細胞を高温でたたく方法もあり
ますが、私はしていません。
⑦ この後の10.(4)遠赤外線温熱とマイナスイオンの項で書き記している
スーパーホルミシスシートを睡眠時1日7時間、週5日、遠赤外線
(育成光線)、マイナスイオンおよび低放射線のβ線の放射によるホル
ミシス療法による健康増進を図っている。 (2016.9月より開始)
次は 10.(3) 強力なメラトニンの力 に続きます。