8.ランチの会10周年記念号の私の闘病記の再編集要約版

  2016321日につくば市で行われた「紫峰の森ランチの会の10周年記念号」に掲載された私の闘病記を基に追加・修正・ 削除して再編集し要約したものです。                                 

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 <最初の部分は 2.の食事療法の変遷 にまとめましたので、前半は省略します>

 

20138月より錠剤のダミルタミドの服用の中止し、副腎等から出る5%の男性ホルモンを解放してもPSAマーカー値は0.04前後で安定し、2015年7月まで続いた。

さらに20156月から月1回のリュープリンの注射を休止し何も治療処置をしない待機療法に入る。

このリュープリンによる男性ホルモンの遮断は前立腺がんを縮小させるには良く効くが、その副作用による体の火照り、脂肪の増加による体の女性化は良く起こるそうだが、私の場合には食事療法のためか起こりませんでした。 しかし足の筋肉の極端な低下と頭にお椀を被っな憂鬱な気分がずっと晴れません。

 休止によってこれから解放された代わりにしばらくすると、PSAマーカー値が上昇し開始して一定値だった0.04から半年後に0.588へと15倍に急上昇しました。

食事療法が当初に比べてかなり緩んでいて、眠っていたがんが勢いを増してきたと考えられます。

主治医からリュープリンの再開を勧められましたが、リュープリンの副作用がいやでセカンドオピニオンの銀座東京クリニックの福田医師の指導による一般に抗がん剤と云われるものではない薬剤の組み合わせによる治療を始め、幸いマーカー値も下降しめました。この手法は2015年10月からがん研による7000人規模のCOX2阻害剤のがんの有効性の4年間に渡る国としての検証試験と同じ手法です。米国では20年前に既に 正式に治療に取り入れられていますが、日本ではまだ自由療の段階階です。 食事療法なら副作用の心配はしなくていいのですが、私の手法はエビデンス(科学的根) があるとはいえ、抗がん作用の強いサプリと薬剤ですから何らかの副作用は覚悟のでの 私なりの実験です。

安全を考えるなら食事療法を徹底した方が安心だと思います。 

 ですから、

 ①毎日の体温、血圧、大小便と体調の観察記録、

 ②週1回位の空腹時血糖値、食後血糖値、血中ケトン体値、

    尿中のケトン値の測定

  ③年2~3回の血液検査、健康診断

 ④年1回の動脈硬化測定、頸動脈超音波検査、内蔵エコー検査、胸部レントゲン検査、胃カメラ検査。

 見逃しを避けるためには①~④は欠かせません。毎日の測定は時には

かすこともありますが、続けることが大切ですので気楽に続けています。

PSAのマーカー値は1.17まで上昇しましたが、その後0.4まで下降した時

点で今後1年間リュープリンを再開しました。(これを間欠療法という)

  

()済陽式食事法に糖質制限食を取り入れる試み

 

 2013年6月から済陽式食事法に糖質制限食を加える試みを始める。

 がん細胞は正常細胞の6倍から10数倍の糖分を取り込みます。

目的は3つありま。。

 ① がん細胞に余計な糖分を与えないため。

  ② 食後の血糖値の急上昇を誘発しインスリンスパイクを起こし、がん細胞に増殖の刺激を与えないためです。 

  高血糖はがん治療には不利ですが、血糖値の頻繁な上昇下降ンスリンの頻繁な分泌が刺激とって、がん細胞増殖の危険性増加します。食後血糖値が上がらないような食事が一番大切と思います。

 

  ③ 正常血糖値は70/dl109/dlまで幅があります。

   この中でも70/dlから 80mg/dlの前半に血糖値をコントロールきれ再発の危険率も半分になるという研究報告と、食事から摂る抗がん成分や薬剤、抗がん剤の効き方も格段に効き方が上昇するという研究報告もあります。食材、薬剤の組み合わせによっは縮小も考えられこの可能性を探るためです。   

 

 糖質制限の規模ですが、最初は1日の摂取糖質量を20gのケトン食に

がん細胞をめざしましたが、年齢と済陽式食事の種類に制限ある

ため体力の維持の限界を、1日の糖質30gから50の中位の糖質

制限食に格下げし、がんとの共存路線切り替えました。

 世界的な糖質制限の標準を見ると一番軽い糖質制限は17030

糖質摂取で、トン体は産生しない量だそうです。

私の栄養バランスはカロリーベースで糖質:タンパク質:脂質=15 : 25 :60

で、脂質は中鎖脂肪酸100%のMCTオイル70gとω3の亜麻仁油とω9

オリーブオイル豆腐、納豆と野菜に含まれる植物油と魚、刺身の

EPADHA合計130~150gす。 1日の摂取カロリーは平均1600~

1850キロカロリーです。

 

() がん細胞まわりの環境改善への挑戦

 

その他、NK細胞はじめ免疫細胞の強化とその働きを十分に発揮できる

ん細胞まわりの環境改善にも挑戦しています。

そのためには軽い糖質制限食(主食抜きで1食の糖質20以下で1日の

4070条件下の方が能率的だそうです。

 

 ①がん細胞がまき散らす大量の乳酸と水素イオン(酸性)は周り細胞を

弱ら新生血管を浸潤させ、さらに免疫細胞を弱らせの免疫機能を奪っ

ていきます。この乳酸を消去し周囲の酸性を阻止し免疫細胞に存分に働

いてもらいたい。 

 ②がん細胞や炎症細胞に多くあるCOX2PGEを産生し、がんの増殖や

転移を起こし易くし、アポトーシスを起しにくくします。このPGEを産生

するCOX2を阻害しなければ、がんは増殖していきます。 これを阻害し

たい。

 ③末期になると体力を奪い、寿命を縮めるがん性悪質液を減少せるこ

とも考えておきたい。

 

 がんと共存するには、食事、睡眠、適度な運動が最も大切な要素で、これがおろそれば、がん対策は根底から崩れます。

糖分と塩分と動物性脂肪とω6系の脂肪可能な限り少なくすことが

大前提です。  

ゲルソン医師によるとがんは栄養障害であり、代謝障害だとていま

す。 原因がそうだとすると、それを正すには原因になった栄養と代謝

を正すことが一番なことです。

それでがんがおとなしくなってくれれば成功ですが、がんが進行する

と、がん細胞ろいろな顔を持ってきます。

ゲルソン療法により末期からの感動的な生還の事例多く報告され

いますが、それとは別に世界中のエビデンスのある様々な手法を組

合わせてがんとの共存をめざすことも一つの方法と思います。

今回の私の試みは成功しても失敗してもその一里塚になれれば本望で

す。