309. がんとビタミンC(その7) 2016.4.16
つくば市のY.Y様 K様 ランチの会の皆さま
Y.Yさん、腕が細くなり、軽くなって体の負担が軽くなってよかったですね。やはりマッサージが効果を発揮するんですね。 5年前の東日本震災前後の私の腰痛(100mを歩くのに10分かかり治すのに半年)を軽減した時も、いろいろやりましたが、最終には温湿布とマッサージでした。
私の家内の70代の友人で乳がんの手術後のリンパ浮腫で30数年苦しんでいるご婦人も、この20年マッサージをあちこち渡り歩いて、つらさを軽減しているそうです。そして私を通してKさんから以前紹介して頂いた東京の病院で手術の可能性を診察してもらったところ良くなる結果は五分五分とのことで手術は見合わせたとのことです。Kさんにお礼をしてほしいと言われいてお礼の伝言が遅くなりましたご無礼をお許しください。
一方私は来週の火曜日に水上治医師の健康増進クリニックにカウンセリングと3種類の
確認検査を受けに行きます。ビタミンC点滴療法は未だ未承認で自由診療の健康保険が使えません。ですから費用がかかり大変ですがいろいろ経験し知見を深めることも必要と思っています。 その目的の一つはがん細胞を全滅させることができるかにありますが、もう一つは夜間頻尿がどれだけ軽減し、良質な睡眠を取り戻し、健康体を実感できるかにあります。 そして仕事柄、実年齢より10歳位若く見られたいので、それも期待しています。(笑い)
それでは、今日はビタミンCの実際と効用を再確認の意味でメールします。
私の飲んでいるビタミンCはトウモロコシのブドウ糖から合成したアスコルビン酸の原末です。天然でも合成でもC6H8O6は変わりません。合
成のプロセスはブドウ糖から出発し、加水分解、微生物による発酵、水酸基の保護・酸化・閉環の五段階の化学反応で構成されます。
ポイントは微生物(酢酸菌)を使った発酵で、D体がL体に変換され全てL体に変換されます。普通の合成ではD体とL体が半分づつ混ざったものができますが、微生物の働きでL体のみできます。 これで合成されたビタミンCも天然のものも科学的にも物理的にも、生物学的にも、少しも変わりはないと生田哲博士は述べています。
そして、この方法で大量生産されたものが世界の市場に出ています。
純粋なビタミンCは弱い酸性を示します。ですから水に溶かして飲むと少し酸っぱい味で人によっては胃に不快感を与える場合もあります。私はこの酸っぱさを楽しんで飲んでいます。アスコルビン酸の酸性度はオレンジと同じでレモンより弱い酸性です。
私は500CCのペットボトルに5gのL-アスコルビン酸を溶かして持ち歩き、およそ3時間でそのまま小分けし、時にはレモン水に混ぜて飲みます。1日にこれを5回ほど作り25gのビタミンC入りの合計2.5リットル水をお茶代わりに飲んでいます。私の現在の健康状態での腸管許容量は30g台前半で、20g台では下痢は起こりません。
錠剤ではこの酸性を無くすために、ナトリウム、カルシウム、マグネシウムと結合させてミネラル塩として販売されています。 しかし、ビタミンCのナトリウム塩1gの中にはナトリウム116mgが含まれています。ですから1日10g摂取すると1.16gのナトリウムを摂取することになり、食塩換算で約2.6gの食塩を摂ったことになるので、注意が必要です。
注意したいのはビタミンCの錠剤やドリンクにはビタミンCの働きを妨げる糖類がたっぷりと入っています。糖質とビタミンCは細胞に取り込まれる時にライバル同士になりますから、糖分が十分にあると細胞に取り込まれルのが少なくなり、排泄に回ってしまいます。両方とも細胞の表面にあるブドウ糖運搬体という取り込むためのポンプが同じだからです。特に新ビタミンCといわれる8時間体内で持続するビタミンCは糖分でコーティングされている可能性があるので要注意です。
ビタミンCの効果は40種類あるそうです。その中から水上先生の書で書かれている七大効果を記します。
①天然の抗がん剤である。・・・・血中濃度が非常に高い場合にがん細胞の中で過酸化水素を発生させてがんを死滅させる。(高濃度ビタミンC点滴療法)
②免疫力を上げる。・・・・・・・・・・血中や各臓器にビタミンCが満ち満ちているときは感染症にかからないか、かかりにくくなる。
③コラーゲンを増殖させる。
④活性酸素を抑える。・・・・・・・・・体内のビタミンCの半分は活性酸素の無毒化に使われる。
⑤排毒作用がある。
⑥鎮痛効果がある。
⑦QOL(生活の質)が改善する。
この中で、③のコラーゲンを増殖させるについて生田先生の書籍から要点を抜粋し、水上先生の記述と合体させるとこうなります。
ビタミンCはコラーゲンの合成に欠かせません。壊血病で死に瀕している人はコラーゲンの合成が停止しているため、皮膚はちぎれ、関節や軟骨、腱がもろくなり、血管は破れ、歯茎に潰瘍が生じ、歯が抜け落ち、免疫系の機能は低下し、死に至ります。いわゆる壊血病です。
コラーゲンは動物の結合組織をつくる繊維状のたんぱく質で皮膚、骨、歯、血管、眼、心臓などあらゆる場所に存在し、哺乳類では体を構成するタンパク質の3割を占めています。
コラーゲンは3本のたんぱく質の鎖がらせん状により合わさって、その結びつきは同じ重さの鋼鉄より強力です。しかしがん細胞は増殖するために周りのコラーゲンを破って増殖します。
ですから、それでなくとも日々減っていくコラーゲンを補うために生体はビタミンCを消費しながらコラーゲンを作りますが、さらにがん細胞による破られていくコラーゲンを修復し、がん細胞をがんじがらめに固めて飛び散らないように捕捉するにはさらなるビタミンCがたくさん必要になります。
そのために大量のビタミンCを点滴で補充するのがより効率的であるとしています。
これをポーリング博士は「コラーゲンによるカプセル化といい増殖や転移を防いでいると記しています。これは丸山ワクチンの一機能と同じですね。一方コラーゲンはインターフェロンを活性化してがんを攻撃破壊する効果もあります。
次回はいよいよ このシリーズ最終回の「がんとビタミンCと活性酸素」に進みます。
これからしばらくは次の作業のためメーリングへの投稿は必要最小限にします。
いろいろ書き過ぎてY.Y様はじめ迷惑をおかけしてきました。これからゲルソンと離れたことは私のホームページに記すことにしました。
千葉県の米翁宙悠