308.がんとビタミンC(その6) 2016.04.10
福島のH様 ランチの会のみなさま 千葉県の米翁宙悠です。
福島のH様の2回のメールからいろいろ考えることのヒントや、「そうなんだ」と改めて知ることや具体的な事例と私の一夜漬けの浅い知識が繋がり、理解が深まるものをたくさん頂いて本当にありがたく感謝しています。
これからも無理のない範囲で、個人メールでもかまいません。差支えない範囲で時々で結構ですからいろいろお教えてください。 私も下記の健康増進クリニックでカウンセリングを受けて勉強し、お役に立つことを発信できればと考えています。
このシリーズの「がんとビタミンC」についてはあと2,3回で終わりにしますが、今日はビタミンC点滴法についての日本でのパイオニアの一人である健康増進クリニックの水上治院長の著書「超高濃度ビタミンC点滴療法」より私が特に興味を引かれた内容をご紹介します。
この本はこの分野の教科書的な本ですからHさんはじめ関心のある方はほぼ既に読まれてご存知のことばかりだと思いますが、そうでない方のために紹介しますね。
① ビタミンCを65分かけて65g以上点滴すると、:血中濃度が400㎎/dl以上になり、接触したがん細胞はほとんど死にます。人によっては、また体の条件によって300~400㎎/dl
の間の値にしかならなくとも、それでも接触したがん細胞は死滅していきます。 全滅するかどうかはがんの大きさと増殖速度の大小と点滴量・点滴の日数間隔と回数に拠るようです。
② がん細胞の塊が大きいと表面から死滅していくので全滅させるのには、内部のがんまでしみ込んで死滅させなければならないので相当な時間(日数、点滴回数)と費用がかかります。
ですからこの療法を行うなら末期になる前にするかできれば初期のがん細胞の塊が小さいうちにした方がより速く殲滅する可能性は高いと思います。
それでも実際はこのクリニックを訪れるのは末期のがん患者さんが7割だそうです。そして、かなりの方が治癒に向かうそうですが、日数、回数、費用がかさむため、途中でやめてしまう方も仕方なく出てしますようです。
③ 進行がんで、増殖が盛んな時は、死滅させるがん細胞の数と、増えてくるがん細胞の数のせめぎ合いとなるので、その時は点滴の間隔を狭めたり点滴量を増やしたりの経験によるノウハウが必要となるようです。
それは抗がん剤も同じですが、ビタミンCは正常細胞には無害であり、このことのメリットは計り知れません。
④ 他のいかなる標準治療とも代替療法とも併用可能であり、むしろ一方の治療効果を著しく高めることの報告が世界中から報告されています。
⑤ 費用的な面では東京と郡山では差はありませんでした。私の勘違いでした。東京でも2回目以降は25gで一万円で諸検査費用は別途かかるようです。
最初の別途費用は2~3万円位だそうです。
⑥
G6PD異常症(溶血性貧血症の人)、腎不全の人は禁忌、進行がんによる全身むくみ・胸水・腹水の人は相対的禁忌(医師と相談の上点滴量を調整)。
⑦ リンパ節郭清(リンパ節の切除)には根拠はないとのこと。
医療先進国の欧米ではリンパ節郭清は行われなくなっている(2008年以前に!)。 なせかというとリンパ節を切除しても生存率に変わりはないことが「無作為割付二重盲検」というエビデンスレベルのトップクラスの試験をしても生存率が良くなるという証拠がでませんでした。むしろ、合併症・後遺症・死亡率を増やします。手術に時間がかかり、手間がかかり、ミスを起こし易く、かつリンパ浮腫という不快な現象を招いています。リンパ節はリンパ球が集まり、また、がん細胞が全身に飛び散らないように歯止めの機関なのに切除するのは免疫学的にもマイナスと考えられます。と水上医師は述べています。
欧米では10年以上前からしなくなったリンパ節切除は今の日本ではどのように扱われているのでしょうか。(米翁のつぶやき)
⑧ビタミンCとEとK、セレン、αーリポ酸を摂ると相乗効果で効果が高まり、ビタミンCの効果継続時間が延びる。
以上ですが、今の私は特に深刻な事態でもなく、腫瘍もほとんど肉眼では見えないところまで縮小しているので、この機会に複数の手段で徹底的にたたいておくことも戦略のひとつかなと検討しているところです。
そして、最初の10回位集中点滴をした後、25gを月1~2回の回数で点滴していけば、1日25gの経口摂取と相まって、肺炎やインフル等の感染症の予防にもなるし、前立腺がんの 増殖の芽を紡ぐことにもなると期待しています。夜間頻尿の改善もありそうなので、これにも期待しています。
水上医師によれば、がん患者は長年のがんとの闘いで体中の細胞からビタミンCがほとんど なくなるくらいに使い尽くされていて空っぽ状態になっているのでこれを満たすのに30回くらいの 点滴が必要で、そこからがん死滅の効果が出てくるのが平均的な治療例だとしています。
私は資金が潤沢ではないので、できるだけビタミンCの経口摂取で全身の臓器・細胞にビタミンCで満ち満ちにし、笑ってリラックスして、ストレスを軽減し、ビタミンCの消耗を節約してからビタミンCの点滴に臨もうと計画しています。(笑い、冗談半分)
次回はビタミンCそのものについてメールの予定です。