303. がんとビタミンC(その1) 2016.3.25
ランチの会のみなさま
先日の10周年記念のランチの会は本当に立派な記念の会になりましたね。
Y.YさんもS.Kさんもお話される中でこの10年間のいろいろな感無量の思いが込み上げてきて抑えきれない涙がこぼれたのでしょうね。
それが、私たち後から入会した者たちの胸にも響き、さらに会が盛り上がって進ん
でいったと思います。改めて食の大切さ、継続の大切さ、仲間の励まし、連帯感の大切さを
学びました。
仲間がたおれても、その悲しみを乗り越えて、信じる道をぶれずに励まし、 支え合いながら養生し合うランチの会のメンバーの強さを今回のランチの 会で改めて見ました。 私も今回は本当にたくさんの人とお話ができて良かったです。
是非、5年後、10年後みなさん全員が「がん」に負けずに再び元気に 15周年、20周年を迎えられるよう養生していきましょう。
ここから、前回の続きのビタミンCのお話に移ります。
題名も「がんとビタミンC」と変更し何回かに分けてメールします。
最初はビタミンCがカゼやがんに効くのかどうかの論争の歴史です。
1920 壊血病を防ぐ未知の水溶性物資がビタミンCと名付けられる。
1933 英国のハースがビタミンCの分子構造を決定。
アスコルビン酸と命名
1930年代 ビタミンCが胃炎や胃潰瘍の治療に有効と治療例、
ポリオの治療例が示される
1970 ボーリングが「ビタミンCとかぜ」を出版。ベストセラー
になる。
1975 かぜへの効果を否定する論文が発表される。
1976~1979ボーリングとキャメロン、ビタミンCのがんへの
効果ありの論文発表。「がんとビタミンC」出版。
1979~1989 複数のビタミンCの抗がん効果を否定する論文が相次ぐ。医療界・製薬会社一斉にボーリング博士を非難、否定相次ぐ。医療界全体でビタミンCの風邪予防・治療、抗がん効果を否定。
1994 2つのノーベル賞に輝いたボーリング博士失意の中で
93歳で他界。
1990年代 補完代替療法の医師たちにより、ビタミンCによる
がん治療続く。
1995~2004 複数の研究者が次々とボーリング博士を貶めた
論文の間違いを指摘。ビタミンCがカゼにもがんにも
効果があることを示す。
2005 レビン論文「ビタミンCががん細胞を殺す」を発表。
ボーリング博士の名誉回復。以後ビタミンCによるがん
治療が急速に進む。
2006 日本でも柳沢博士が超高濃度ビタミンC点滴療法を開始。その後、その指導を受けた約百名近くの医師による同治療法が日本各地で、行われるようになる。
ビタミンCの歴史については以上ですが、「超高濃度ビタミンC点滴療法」については皆さんよく御存じでしょうし、この会のメンバーでも何人もの方が経験積みだと思います。
これからご紹介するのは、「経口摂取でもがんに効果がある」ということです。経口摂取は1日10g~20gでも、超高濃度ビタミンC点滴法に比べれば二けたも少ない量ですから、がん細胞を直接殺すことは無理でコラーゲンの合成を促進して、体の結合組織を堅固にすることによって、がんの転移を防いだり (この辺りは丸山ワクチンの効用と同じと思います。米翁注)、がん細胞を殺すインターフェロンを誘導することによってがん細胞の増殖を抑制したものと解釈できます。
この辺のことを次回にもう少し詳しく紹介したいと思います。