なぜ私がブドウ糖にこだわるのか(その5) 2015.5.27


 
 5月のランチの会で「太りたい!どうしたら太れるか」という問いかけが たくさん出たそうですね。、この切実さがこの「やまい」を患う患者さんには 多いようです。。 
 やはり手術をして、体の一部にメスが入ったことの精神的な、肉体的な 緊張したストレスが無意識の中に体を緊張状態にして太れないのでしょうか。
これはゲルソン療法をしている人もそうでない人も手術をした人には おしなべて細身のスマートの人が多いようです。

 
手術をしていなくても私の家内は子育てが終わるころまで40㎏代後半を 維持していましたが、50歳近くで膵炎を患い、石原先生の指導でニンジン ジュースと一日二食の少食主義で数年で膵炎は収まりましたが、 体重は20年後の今も40㎏を出たり入ったりの状態で、太りたい太りたいと いっていますが、手術はしていないのにやせ体質になってしまったようです。
 やはり膵炎の再発を無意識に恐れて、油脂と糖分をかなり制限して います。未だに一日2食です。

 私が思うにはT.Fさんのメールにもあるように筋肉をしっかり造っておけば、 多少細身でも、しっかり食べれて、歩けて、眠れて、できれば一日一回の排便があれば、多少細身でもがんという病気にはそう簡単には負けないと思います。

 それに普通、太るためには糖分と脂肪をたくさん摂れば太るわけですが、 これはゲルソン食事の内容に反するわけですから、ゲルソン療法をしながら 小太りぐらいにするのは難しいし、危険があるかもしれません。

 糖質の摂りすぎはインスリンスパイクを起こし、がん細胞を刺激し成長を促す可能性大です。 やはり糖分には気を付けるべきだと思います。

ただ大量のニンジンジュースでたくさんの末期の患者さんが、崖っぷちから 生還している事実(疫学的調査結果等の医学論文は見つかりませんけど) をどのように説明できるかは、今の私には全く不明です。

 因みに私の場合今年に入ってゲルソン風パンを3か月、量は少ないですが、 毎日食べ続けた結果3キロ太り、やめて1か月で2キロ痩せました。 明らかにパン成分の糖に原因があったと思います。

 それにしてもこれから、糖質制限食を強める上で、ニンジンジュースと玄米の糖分の多さには、私自身、今閉口しています。

 ニンジンジュースをたった300cc飲むと約30g、玄米1日150g(茶碗一杯)食べると約55gの糖質が体に入ってきます。 (江部医師の著書より)

現在の摂取している糖質の量は1日150g(600kカロリー)ですが、次の段階で120g、三段階目で80g、最終的に40gにし て、その後年内は様子見の予定ですが、どこまで進められるか確証はありません。

 糖質40gといえば、400gの野菜と、豆腐、納豆でほぼ40gの糖分が摂れてしまいますので、玄米、ニンジンジュースは無理ですね。


 本来は糖分が体に入ってこなければ、脂肪が燃えてエネルギーを作り、脳や赤血球の活動のためには肝臓での糖新生によりぶどう糖が作られ、必要臓器に送られるわけですから、40g取れれば十分のはずですが、まだ炭水化物依存症から抜け出ていないんでしょうね。。

その他の摂取カロリーと栄養素はしっかり取らないと倒れてしまいますので、 そこで 中鎖脂肪酸オイル(60g)+ω3ω6ω9オイル(計20g)+ 鶏卵と白身魚又は鶏肉のささみ・胸肉の脂肪(30g)脂質合計1000k カロリー ンパク質(動物性、植物性) 320Kカロリー合計1920Kカロリーで糖分(150g・600Kカロリー)を減らしながらこの総カロリー値を維持するのがポイントです。 

 そしてIGF-1(インスリン様成長因子)を増やさないために動物性タンパク質 を摂取総カロリーの10%以内に抑えることです。  
微量栄養素はエビオス錠で賄っていきます。

 糖尿人や健常人を対象にした糖質制限食は糖質以外は何でもありですが、がん患者にはそうはいかない所が厳しいところです。
 その制限を守りながら如何に糖質を下げていけるかの今回の試みです。
 一番怖いのは、栄養の偏りによる風邪をこじらせることとか、肺炎にならないように気をつけることだと思います。
 玄米に関して言えばゲルソン博士は週に1日のみとしています。