なぜ私がブドウ糖にこだわるのか(その3) 2015.5.06
皆さま 今年のG.Wは今日でおわりですね。いかがでしたか。
私は腰痛のため、ずっと近くの温泉と近くの散歩と音楽を聴きながら
の読書三昧でした。
さて、「甘み」を遠ざけて3年、最近ではニンジンジュースも超甘く感じて、
朝300ccは甘すぎて一度には飲めず、なま野菜を食べながらゆっくり
少しづつ飲んでいます。 今朝は400ccなんとか飲めました。
野菜サラダには香ばしい亜麻仁油を掛けて、楽しめますが、煮野菜は煮る時から食べる時まで何も味付けなしで食べています。
たとえば、先日はごぼうと人参と竹の子とこんにゃくのごった煮です
が、塩なし、砂糖なし、調味料なし、ふりかけなしでそのままのお湯で煮込み、野菜の味をどんぶりいっぱい楽しみました。
ゆっくりよく噛めばいい味がにじみ出てきます。(原始人になった気分)
思えば18歳の夏、鎌倉円覚寺で、座禅修行の3週間、短い断食もありましたが、食べ物は煮物の根菜類と、麦半分のおかゆで1日2食だったと記憶しています。味は超薄かったです。大学受験勉強からの開放のリフレッシュした気分を今でも覚えています。
そして、大学3年の時、ある研究調査で北海道日高山脈の東側(十勝地方側)の開拓部落に一か月間寝泊りのお世話になりました。
その時一か月間ずっと麦飯でした。一粒も米粒はありません。
ぬるぬるぺちゃの感じの麦ごはんの感じだったと覚えています。
後はジャガイモ、野菜ふんだんです。麦飯も一週間で慣れました。
麦に他に何か入っていたような気がしますが、現在の人には食べられないと思いますよ。 でも元気いっぱいで大学に戻りました。
翌年4年の時、同じくある研究のため山形県のある農家にやはり一か月間寝泊りしました。
その時は逆に、お米は山形産の銀シャリ、おかずがなくとも食べれるほどで、「ばんばん」食べました。 一か月後、大学に戻るときなにか元気が無かったことように憶えています。
ブドウ糖はもちろん人体にとっても大切なもので、脳の活動のためにはなくてはならないものです。
一方がん細胞も、成長のためには、正常細胞の6~10数倍のブドウ糖を取り込んで発酵によりエネルギーを造り、それによつて、アミノ酸や核酸や脂肪酸を産生し、増殖細胞の材料にして増えていきます。
1gのがん細胞が1日にどのくらいブドウ糖を取り込むのか、健常者の60㎏の人が1日に摂取するぶどう糖を350g(1400kcal)としての前提条件で、いろいろ計算をしていますが、他の条件が不安定又は不明でまだこれだという自分なりに納得する数字が出てきません。
そこで、体内に備蓄されているぶどう糖を全部使い切り、糖産生によるどう糖の量が何日位持ち、ケトン体モードになって脳も体も活動量が大幅に低下した時、どのくらいの期間で癌は死滅していくのか、死滅してくれるのか、のアプローチも同時進行で勉強中。
タンパク質はぶどう糖に変換されるけれど、脂肪はたしかぶどう糖には変換されず脂肪酸とケトン体に変換されるようですので、中鎖脂肪酸(ココナツオイル等)で人体と脳の活動エネルギーを賄いつつ、それで時間稼ぎをしながら、がんの全滅を待つ作戦は、成り立つのかという問題。
イエスキリストのように40日の断食をしなくても、2~3週間程度の炭水化物限定の絶食(タンパク質・脂肪の摂取はOK)で がんが全滅してくれれば、もうみんなやっていますよね。延命の可能性は大きいし、がん細胞を増やさず小さくさせておく効果に期待します。
「ガンと闘う医師のゲルソン療法」で星野先生はこうも述べています。
<P270>
ゲルソン療法は素晴らしい効果があります。しかしゲルソン療法とて万能ではありません。 かなり進行したがんや末期がんは残念ながらゲルソン療法で治らないケースもあります。
そこで何が求められるかというとホリスティック医学です。
ホリスティック医学の三本柱は「栄養・食事」、免疫、心理療法です。
<後略>
がん細胞の兵糧攻めの話は星野先生の本にはどこにもありません。 それどころか断食、少食はばっさり切り捨にされています。
多分、中鎖脂肪ケトン食によるがん治療は現在でも亜流であり、ほとんどの医師からは無視されている療法だと思います。
でも、私はなにか理にかなった、できればトライしたい療法です。
一方、「がん」の本質に迫る初歩的な勉強もできました。
日本には、古来断食、絶食、腹8分目の少食主義が伝統的にあります。
体力に余力があれば、一概に否定されるべきものでないことは、星野先生も理解してくれると思います。
長くなりました。このシリーズもあと1回で終わりです。