312.超濃度ビタミンC点滴法情報(その2)       2016.04.23

 

 

ランチの会の皆さま
 先日の東京千代田区の市ヶ谷駅近くにあるクリニックのO.M院長によるカウンセリングの続きの報告です。
 先生のスタンスは先日のつくば市のY.Y
さんの8年前の議事録にもありましたように「自分や自分の家族に施すのをためらうような手術なり、抗がん剤はいっさい自分の患者さんにはしない」ことを信念としてもっており、実際そうしてきたとおっしゃっていました。
 そして、高濃度ビタミンC点滴法は全世界で何十万という治療例がありますが、それによる直接の死亡例は全く無く、100%安全な治療方法であることを強調していました。

 そして、ほとんどの患者さんは最初に来院した時にご自分のがんに対して、ビタミンCの量と点滴の間隔をどのくらいにすればがんが縮小し、完全に死滅できるかを質問されます。
 無理はないと思いますけどと断った上で、「それはやって見なければわかりません。
なぜかというと、がんは人によりがんの種類により、進行状態により様々な要因で異なり、ひとくくりで過去の事例から推測で判断するのは危険すぎるからです」とのこと。ごもっともです。
 ですから、まず50gで週1回から始めて、マーカーなり、画像なりを見ながら様子を見て、増やしたり、減らしたりすればいいので、50gで週1回のケースでは月に8万円からの出発になりますとのことでした。
 (米翁注;;このクリニックでは末期の方の来訪が多いと聞いていますので、私の様に見えない位の小さながんにコントロールしている場合には25gぐらいから始めてもいいかも知れないと貧乏人の私は考えてしまいます。。それでも年間50万円ですが、がん治療として安い部類でしょうか。そのうち予防が主となり月に2回位に落せればさらに長続きできるかな。) 

 そして、なぜ50gから始めるかというと、延命効果のみではなく、より多くの改善をそして、完全な治癒を目的にするなら最低50g以上が世界の標準だそうです。改善した後の再発予防的であれば25gもありとのこと。
 水上先生も1970年代の病院勤めの時も先駆的に50g以下のビタミンCの点滴でたくさんのがん患者さんを治療していましたが、延命効果はあっても、がんの完全死滅まではもっていけなかったとおっしゃっていました。

質問1について・・・「がんを全部死滅させることを希望するか、共存でいいのか」で治療の行程が分かれます。ビタミンCの量と間隔が最初から違ってくるようです。
どちらも、はじめてから画像やマーカーでビタミンCの量や点滴間隔を調整。

 質問2について・・・以前に改善した人がいたそうですが、頻尿の原因は
いくつもあるので、まずそれを探ることから始める事が大切は確かにそうです。

 質問3について・・・先生は臨床医で基礎医学研究者ではないので、細胞レベルの
細かい事は責任もって答えられませんとのことでした。ただ臨床医として言えることは糖質制限をしている方が結果は良いとのこと。

  というのはこのクリニックで過去から現在まで数千人の患者さんを治療していますが、ゲルソンをしている人、その他のいろいろな食事療法をしている人、断糖食をしている人も結構います。こういう患者さんが高濃度ビタミンC点滴法やその他の代替療法を組み合わせでしていますが、糖を制限している方の方が改善度は良いようですと言っていました。

 

質問4について・・・8年前と変わっていないとのこと。ビタミンCは製薬会社には何のメリットもないので、大々的な臨床試験はやるはずもないし、医学界もマニアル通りの事なかれ主義と、治療に忙しすぎで新しい治療方法に目を向ける余裕はないらしい。アメリカでも同じ傾向で進歩はないようです。

 

質問5について・・・以上で述べたことを考えてみると、実際にやってみて走りながら軌道修正はうまくいけばいいけれど、かかる費用が大きく、期間も長いので、効いたかどうかが分からない場合には、期待が大きいだけに、気持ちの整理が難しいもしれない。やはり、初めの2から3か月で見極められる計画をしっかり立てて、予算を組んで、できれば長丁場を乗り切れる金額で無駄にならない形を考えて、無理をしないことが大切だと感じています。決して無駄にはなっていないと思いますが、いずれにしても最初の半年での見極めが大切で、一つのことに頼り切らないことは、考えておくべきことですね。

 

質問6について・・・水上先生もNaの事は気になってかなり調べられたようです。そして、Naの害よりビタミンCの益が勝り、当クリニックでの数千の事例でNa害はないと判断しているとのことです。
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